アイ工務店の規格住宅 Praieとは?
本記事は2022年10月の調査時点のもので、現在アイ工務店では規格住宅の販売は終了しております。
2023年より、N-eesという注文住宅の新しいシリーズが発売となっています。
標準仕様をまとめていますので参考にして下さい。
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アイ工務店には、規格住宅のシリーズ Praie(プライエ) がリリースされたことをご存じでしょうか?
新築の注文住宅一本で約10年間やってきた会社が、新しいシリーズとして規格住宅をリリースしました。
建てたという声が少ない印象ですが、今回既にPraieで建築し、住まれている方にお話を伺ってきました。
関東に延床34坪 3LDKのお家を建築
2022年6月引渡し
現在、アイ工務店の規格住宅Praieで建てたお家に住まれています。
- Praieの性能
- 規格住宅での打ち合わせ
- 選べる間取り
- 内装や住宅設備
- 変更できること・変更できないこと
- オススメな人・お勧めできない人
- 後悔ポイント
規格住宅 Praieとは?
そもそも、規格住宅やPraieというシリーズについて、知らない方も多いのではないでしょうか。
まだ発売されて間もないシリーズということで、営業さんも仕様については詳しくは知らない方もいました。
規格住宅とは?
規格住宅は、坪数や間取り、仕様などの規格が決まっている住宅のことを指します。
フルオーダーの注文住宅よりも、多少お値打ちに建てられるシリーズとなっています。
ここ最近住宅の価格は急激に高くなった影響で、各社規格住宅が人気になっています。
一条工務店や住友林業も、注文住宅を扱う会社ですが、規格住宅のプランも用意しています。
規格住宅の制限の範囲については、各会社ごと、シリーズごとに違っているようです。
間取りや仕様をある程度変更できるものもありますが、一条のようにクロスの選べる数まで決まっている会社もあります。
本記事は2022年10月の調査時点のもので、現在アイ工務店では規格住宅の販売は終了しております。
2023年より、N-eesという注文住宅の新しいシリーズが発売となっています。
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Praieが施工できる地域は?
現在、アイ工務店で規格住宅が建てられるのは、一部の地域のみ!
今回、Praieを建築されたたかぴよさんは、関東エリアで建築をされました。
その他のエリアで、建築された方を聞いたことが無いので、建築エリアが限られているかも?と思って確認しました。
営業さんに聞いたところ、我が家の建てた愛知県は建築できないエリアのようでした。
全国での展開をしているか確認しましたが、どうやら規格住宅プランを扱うかは、支店の裁量のようです。
全国の受注のほとんどがEesで、まだまだ規格住宅を建てる方は少ないそうです。
スキップフロアが得意なハウスメーカーだし、それ目当ての方も多いはず!やっぱり注文住宅のEesが人気でした!
Praieの基本的な性能
もちろん、規格住宅はお値打ちに建てられる規格となるため、注文住宅のEesとは仕様が異なります。
そもそも、アイ工務店は各支店ごとに標準仕様が異なりますが、規格住宅ならではの制限もありました。
どこまで支店ごとに統一されるのか不明ですが…
断熱性能
断熱性能については、我が家の建てたEesと規格住宅のPraieでは、大きな違いは無いようです。
同じ吹き付け断熱で、厚みも壁は9センチ以上、屋根は20センチ以上と同等でした。
ただし、断熱の厚みは1~2センチ単位で、支店ごとに異なる場合があります。
統一されているのは、ZEH基準以上が標準ということではないでしょうか。
標準はZEH基準以上と言われていますが、我が家はHEAT20 G1をクリアしておりUa値0.5という数値でした。
間取りによっては、それ以上の数値を目指すことも可能です。
Ua値や断熱性能については、こちらの記事に詳しくまとめています。
気密性能
アイ工務店は、高気密高断熱住宅を売りにしているメーカーです。
基本的な気密処理は、注文住宅も規格住宅も同じようです。
オプションにはなりますが、規格住宅でも気密測定は可能とのことでした。
価格は各支店ごとに異なりますが、規格住宅も同じ価格帯でした。
個人的には、気密測定は是非やって欲しいオプションの1つです。
我が家が測定した時のことは別の記事にまとめています。
屋根材
アイ工務店の注文住宅は瓦屋根が標準であることが売りですが、規格住宅ではガルバリウム屋根が標準です。
ガルバリウム屋根は、上記写真の奥側(シルバー)の屋根材のことを指します。
一般的には、ガルバリウムの方が安価に採用できるはずですが、アイ工務店の注文住宅ではガルバリウム屋根はオプションになります。
金額もアップするという謎仕様ですが、規格住宅では価格を抑えるためにガルバリウム屋根が採用されているようです。
ガルバリウムは熱伝導が良いため、注文住宅と同じ200mmの断熱だと、熱だけでなく音も響きやすいのかもしれません。
もし、追加できるのであれば50mm程追加すると、暮らしやすさがアップすると思います。
Praieの打合せ回数は?
規格住宅は、打ち合わせの回数も注文住宅に比べると少ないようです。
最初にどの間取りで建てるのかを決めるので、間取りの打合せも最低限です。
打合せ回数 合計4回(それぞれ打合せ内容が決まってる)
- 設計士1回
- インテリアコーディネーター1回
- 営業2回
契約から着工まで、なんと1ヶ月と10日!!
打ち合わせの間隔も短く、ショールーム見学も必要で、本当に大変だったと言われていました。
各打合せごとに決める項目がリストアップされており、終わるまで打合せするというスタイル。
持ち帰って検討したい事も、数日後を期限とされていて、スケジュールがタイトだったそう。
打合せの内容全てを知らされておらず、行ってから「これも決めなくてはいけないの?」という事も多々あったそうです。
事前に決めることリストを聞いておけばよかったです…
あれこれ検討して選ぶ余裕が、時間的にありませんでした。
工期について
今回、たかぴよさんは契約から着工までの期間が短く、打ち合わせ期間が短い事例となりました。
規格住宅やアイ工務店のPraieの方が、すべて期間が短いのではなく、着工枠が空いていたのかな?と予測します。
本人の希望や、予定に合わせて工期の変更は可能だと思います。
少なくとも注文住宅ではそうだったので、契約前に打ち合わせ期間と着工予定の確認をしてください。
選べる間取り
規格住宅のPraieでは、建てられる間取りが決まっています。
たかぴよさんは、34坪のプランを選んで建築をされましたが、いくつかのプランを検討されたそうです。
検討したプランの特徴はこちら
- たかぴろさんが検討できたプランは全部で11個(30坪・32坪・34坪)
- 30坪、32坪(スキップフロア)、34坪、36坪、39坪、平屋から選ぶことが可能
- すべて総二階の間取り
- ベランダ・バルコニーなしのプランは無かった
- 3LDKのプランが多い
- 全体的に窓の数が多い
アイ工務店のHPの情報によると、検討できるプランは全12プランだそう。
ただし、選択肢としてあったプランの中にも、土地や道路の向きによっては選択できない間取りもあったそうです。
基本的に間取りが決まっている規格住宅の場合、家の形が決まってしまうので、敷地面積が大きく必要です。
都市部のように、比較的敷地が小さく変形地だった場合、規格住宅のプランでは当てはまらないケースも多いことが予想されます。
間取りをいくつか見せて貰いましたが、スキップフロアのプランは正直微妙でした。その他の間取りは、オーソドックスな物で、外観がイマイチなものも…
窓のサイズや位置で、多少は何とかなるかもですが、屋根の形状が変えられないと、厳しい間取りもありそうでした。
変更できること
- 窓のサイズや種類の変更、無くす等も可能
- 窓を移動させる場合は、耐力壁ではない場所であれば、多少の移動は可能
※しかし、窓を無くしても減額は無いそうです。 - 収納の追加は可能
- 和室部分はフローリングへ変更可能
- 折り上げ・折り下げ天井は可能
変更できないこと
- 天井高は変えることができない
- 二階リビングのプランは、そもそも無かった
- バルコニーを無くすことはできない。
- 注文住宅で標準で付いてくるアイ住マイルというIoT住宅も、Praieではついていない
選べる設備メーカー
水回り、床や建具なども、注文住宅の標準仕様と同じということはないようです。
建築できるエリアが限られており、支店の裁量に任されているということは、標準仕様もエリア毎に異なるはずです。
たかぴよさんが選んだ設備
- 床・建具:ダイケン(床はキャンペーンでトリニティ)
- 水回り全て:トクラス
- クロス・照明・コンセント:自由に選択できた
- 外壁:ニチハ FugePremium 18mm
- 窓:YKK APW330
床と建具は、ダイケンしか案内が無かったとのことです。
トリニティがキャンペーンで付いていて、お得なのでそのまま採用されたそう。
水回りについては、タカラスタンダードとトクラスの2社のみの案内で、メーカーは合わせなくても良かったそうです。
ただ、メーカーを揃えた場合は値引があったため、トクラスで合わせたそうです。
注文住宅で選べるLIXILやTOTOが選択できるのかは不明です。
トクラスにした理由は、同じレベルの内容にした際、トクラスが10万程安く収まったからとのことでした。
Praieの価格
たかぴよさんは今回、注文住宅・建売・規格住宅など、様々検討をされていました。
Praieは、アイ工務店の営業さんから提案を貰って、検討をすることになったとのことでした。
元々注文住宅でも検討されていたので、同じ価格で注文住宅で建てた場合の見積も出して貰ったそうです。
結果は…、Praieでは34坪だったお家が、注文住宅のEesになったら30坪になっていたそう。
坪単価70万円だと仮定すると(70万円×4坪=280万円)300万円前後は変わってくるのではないでしょうか。
実際は、注文住宅なら窓の数を減らしたり、バルコニーを無くすことも可能なため、減額調整はできたかもしれません。
Praieを選んだ理由と後悔ポイント
たかぴよさんに、アイ工務店のPraieを選んだ理由を伺ってみました。
高気密高断熱住宅が欲しかったけど、予算的には建売かな…と思っていました。
Praieを選んだことで、高気密高断熱も叶い、結果建て売りよりも安くマイホームを手に入れることができたことが理由です!
建て売りの価格で、ZEH以上の性能の家が持てる!
しかも自分好みのインテリアで建てられると思うと、とてもお得なプランだと思いました。
実際に引越しも終えた今、後悔ポイントも聞いてみました!
後悔ポイントは、とにかく着工までが短かったことです。
考える時間、色んな仕様を比較検討する時間が圧倒的に足りなかった。
確かに注文住宅は、あれこれ考えるのが楽しい時間ですもんね。
それがあまりできないのは、ちょっと残念かもしれません。
今回はPraieで建てたばかりの たかぴよさん にお話を聞かせて頂きました
たかぴよさん
関東に延床34坪 3LDKのお家を建築
2022年6月引渡し
現在、アイ工務店の規格住宅Praieで建てたお家に住まれています。
Twitterやinstagramでも投稿をされているので、是非チェックしてみてくださいね♪
Praieがオススメな人は?
間取りに制限はありますが、建売も検討されている方にとっては性能やデザイン面で、メリットが大きいシリーズだと思います!
価格面で注文住宅を諦めようとしている方には、ピッタリかも!
実際、建てられた方も建売住宅よりも安くなることを理由に、規格住宅を購入されています。
また、打ち合わせ期間を短縮したい方や、注文住宅ほど選ぶ項目が多いのがきつい方にもオススメです。
Praieがオススメできない人は?
土地が狭い方や変形地、こだわりが強い方にはオススメできません!
アイ工務店の規格住宅Praieは、間取りと家の形が決まっています。
そのため、その間取りで建てられる敷地が必要なり、敷地一杯に建てる狭小地や変形地では対応できません。
都市部エリアでは、難しい場合がほとんどではないでしょうか。
実際、30坪の家を建てた我が家も、狭小地で凹凸もある間取り、総二階ではないため規格住宅の建てられる敷地条件ではありませんでした。
特に我が家は二階リビング…Praieに二階リビングプランは無いそう。
仕様の打合せも少ないため、内装や設備にこだわりの強い方にもオススメできないプランだと思います。
あれこれ変更したいと思っても、変更できないものも多くあるのではないでしょうか。
Praieのまとめ
アイ工務店の規格住宅がリリースされたとのことで、ブログにまとめてみました。
建売と注文住宅のいいとこ取りができるプランなのではないでしょうか。
住宅価格が高騰してきた昨今、更に需要が高まっていく商品だと感じました。
今後、アイ工務店でも規格住宅の施工範囲が広まっていくのか、注目していきたいと思います。
この他にも、アイ工務店に関する記事を書いています。
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