アイ工務店 vs 一条工務店 価格と性能とデザインを比較 どっちにする?
アイ工務店を検討されている方の中には、おうちの性能を気にして検討されている方も多いのではないでしょうか?
最近インスタグラムから頂くDMの中に、一条工務店とアイ工務店を検討しているという方が多くいらっしゃいます。
そこで今回は、『家は性能』と豪語している一条工務店を見学してきましたので、アイ工務店との比較をしていきたいと思います。
我が家は、アイ工務店でマイホームを建築しました。
のむ家も性能重視のハウスメーカー選びをしていたので、一条の見学はとても面白かったです!
家作りをしてきてベースの知識や情報がある状態での訪問は、とても面白く質問攻めにしてしまいました。
アイ工務店と一条工務店の違いについて、比較していきたいと思います。
アイ工務店の標準仕様については、これまでにも紹介してきましたので、こちらの記事も参考にしてください。
アイ工務店の家作り
アイ工務店は、まだできて10年程度の会社です。
現在急成長で業績を伸ばしており、全国に支店や展示場をどんどん作っている会社です。
2023年現在では、200棟以上の展示場・年間4000棟の実績があるハウスメーカーです。
アイ工務店では、高気密高断熱・ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様が標準で採用されています。
2023年にリリースしたシリーズ N-eesでは、Ua値0.4(本州・東北除く)が標準仕様となっています。
夏涼しく、冬暖かく、省エネなお家が、手の届く価格帯で建てられるメーカーという感じです。
我が家の営業さんが言っていたことを、とてもいいなと思ったので紹介します。
どこかだけ10点満点のお家を建てるのではなく、アイ工務店はバランスよく、全体で8点を取るような家作りをしたいと思っています。
個人的には、性能だけや意匠性だけの家づくりではなく、どちらもバランスよく取り入れられるというのは魅力だなと思っています。
もちろんすべて10点満点が理想だけど、そんな会社きっとないもんね!お金もすごくかかる…。
一条工務店の家作り
一条工務店は、性能では群を抜いているメーカーで、SNSが発達し、その名が轟くようになってきました。
20年前、実家を建てる際に候補に入ったメーカーでしたが、やはり選択肢の少なさを理由に、選考から漏れました。
今もお家づくりの基本的スタンスは、あまり変わっていないようです。
「家は性能」と豪語しているだけのことはあり、気密測定や長期優良住宅・耐震等級3も標準ということで、性能面ではNo.1!
省エネで、メンテナンスコストがかからないお家が一条のコンセプトのようです。
特に若い世代で、初めて住宅購入するという方が、多いそう。
数年前までは、高気密高断熱住宅を希望している方は、一条工務店しかないのでは?というイメージでした。
数年前まで、性能がいいメーカー=一条工務店というイメージでしたが、ここ1~2年で状況が変わって来たように思います。
その理由は、政府が打ち出している補助金や住宅ローン減税の条件に、家の断熱性能が加わったためです。
その性能を担保しないと、住宅ローン控除を受けることが出来なくなるため、各社その基準値を上回る性能を担保したシリーズを販売するようになりました。
なぜアイ工務店と一条工務店は比較されるのか?
先日私のインスタグラムを使って、アイ工務店と一条を検討された方をアンケートを取ってみました。
あの一条だからということを除いても、37%の方が一条工務店を検討したというのは、かなり多い数字ではないでしょうか。
実際、営業担当も一条との競合がよくあると言っていました。
アイ工務店を検討されている方には、なぜ一条工務店を検討している方が多いのでしょうか?
恐らくこの2社は、家作りで大切にしていることが似ているからだと思います。
どちらも高気密高断熱・メンテナンスコストのかからないお家を建てるという点では、目指すところが同じです。
どのようなところが似ていて、何が異なるのかは、この後詳しく見ていきたいと思います。
価格の比較
住宅の購入を検討していると坪単価という言葉を耳にするかと思います。
一条工務店は、本体価格の坪単価が全国一律で決まっています。
アイ工務店は、間取りや仕様の自由度が大きく、それによって価格の幅があります。
今回は、請負金額(土地・外構などメーカーに払わない物を除く)での坪単価を比較したいと思います。
(今回は、一条工務店はフルーオーダーと言われているモデルでの比較となります)
それぞれの坪単価はこちら!
アイ工務店 | 一条工務店 |
---|---|
70~95万円 | 105万円~ |
アイ工務店は、地域によって多少の価格差はありますが、我が家の契約時(2021年)から坪10万円程上がっているようです。
上記価格は、請負金額ベースとなり、土地購入費用・地盤改良費・外構費・ローン保証料など、家本体以外の物は含まれておりません。
また、住んでいるエリアや土地の形状によっても価格差が出やすく、上記金額が目安としてください。
1つ注意して欲しいことは、坪単価っていくらでも安く見せられる…
本当はもっと必要な費用を休めに予算取りしたり、必要なオプションを入れてないケースもあるよ…しっかり確認してね!
アイ工務店がN-eesとなり、値上がりした今でもアイ工務店の方が価格帯が下であることがわかります。
しかし、一条工務店はどこよりも性能を重視したお家を作っていることを考えると、この価格はコストパフォーマンスが良いのではないかと思います。
気密・断熱性能
アイ工務店と一条工務店は、どちらも気密測定を実施することが可能で、高気密高断熱を謳ったハウスメーカーです。
それぞれの断熱材と公開している気密数値(C値)はこちら。
アイ工務店 | 一条工務店 |
---|---|
発泡ウレタン 吹き付け+外張り断熱 公表値 0.479 保障値 なし トリプルガラス標準 Ua値 0.4(本州) | ウレタンフォーム EPS 公表値 0.61 保障値0.7以下 トリプルガラス標準 Ua値 0.25(i-smart) |
断熱材については、アイ工務店は現場吹き付けの断熱材を使用しています。
湿気に弱いとされているようですが、気密シート・テープの施工や換気システムでどれくらい防ぐことができるかは、実際壁を開けてみないとわかりません。
一条工務店は、ウレタンフォームを採用しており、所謂発泡スチロールをより高密度で固めたものを壁に埋め込むイメージです。
現場施工での差は少なくできるため、ウレタンフォームを採用してるそうです。
気密性能
アイ工務店の方が、数値が高いですがオプション対応の為、全棟検査を実施しているわけではありません。
また、保障して貰える数値はなく、計測のみとなっています。
(一部の支店では、全棟検査としている支店もあるようです。)
一方、一条工務店はC値の保証があり、C値0.7以下になるまで工事は先に進むことができません。
アイ工務店は保証がありませんが、悪かった場合は会社の信用問題にも関わりますので、何らかの対応はあるのではないか?と思います。
また、周りで測定した方で、すごく悪かったままにされた…というのは聞いたことがありません。
断熱性能
断熱性能については、
初心者にも分かりやすい高気密高断熱については、こちらの記事をどうぞ!
我が家が測定した時の記事はこちら
外壁
家の外壁と言えば、見栄えを左右する大きな要素です。
大手ハウスメーカーは、各社オリジナルの外壁を作っているほど、メーカー選びでも見るべき要素です。
アイ工務店・一条工務店 それぞれのメーカーが、標準で採用している仕様はこちら。
アイ工務店 | 一条工務店 |
---|---|
サイディング ニチハ製 Fugeプレミアム 16/18㎜ オプションでオリジナルタイル可能 | タイル外壁(1色) ハイドロテクトタイルはオプション(5色) |
アイ工務店の標準は、Fugeプレミアムというサイディングですが、30年保証の付いている製品です。
タイル調やレンガ調、ウッド調もあり、選べるデザインは一条工務店に比べると多いです。
他にも、タイルやケイミューの光セラも選ぶことが可能なようです。
一条工務店の特徴の1つであるタイル外壁ですが、標準タイルはハイドロテクトタイルではありません。
標準タイルは、凹凸の少ないタイルで白1色のみ。
その為、坪13,000円のオプションを払ってでもハイドロテクトタイルを選ぶ方がほとんどです。
メンテナンス性
アイ工務店 | 一条工務店 |
---|---|
30年メーカー保証 目地レスの施工が可能 目地の打ち直しや表面の塗装が30年不要 | 30年目に目地打ち直し タイル自体は約60年の耐用年数があると言われている |
どちらも、少なくとも30年間はメンテナンスが不要となっています。
通常外壁は、10-15年に一度の目地のメンテナンスと塗り替えが必要となり、毎回約100万円程度の費用が必要です。
塗り替え費用が、30年先までかからないということは、100万円×2・200万円浮く計算!
その分家にお金をかけても同じということなので、外壁はメンテナンスが少ないに越したことはないです!
間取り
一条工務店と比較することで、性能に目が行きがちですが、実は間取りやデザインについても異なる点があります。
アイ工務店は、自由設計で細かな指定ができるのに対して、一条工務店は厳しい 一条ルール があります。
アイ工務店 | 一条工務店 |
---|---|
在来工法 自由設計 | 厳しい制限あり |
SNSでは 一条ルールと呼ばれている、一条工務店の厳しい間取りの制限が存在しています。
アイ工務店の場合、自由設計の為ある程度の融通が利きますが、一条ではできないことが多くあります。
一条のお家の吹き抜けの大きさは、家全体のサイズに対して最大で取れるサイズが決まっています。
また、造作家具などは認められていないため、家具についても壁面への施工はオリジナル商品のみとなります。
性能より、デザイン面で強いこだわりがある方は、一条は向いていないかもしれません。
内装・水回り
お家づくりで一番楽しいのが、内装や水回りの仕様決め!!
ここも、それぞれ特徴があり、選べるものが異なります。
標準仕様 | アイ工務店 | 一条工務店 |
---|---|---|
内装(床・建具) | 永大産業・ノダ・ウッドワン | 一条オリジナル品 床5色 |
キッチン | 4社以上、形も色も豊富 | 4パターン 4色から選択 |
洗面台 | 4社以上から選択可能 | サイズ8種類 白色のみ |
お風呂 | 4社以上から選択可能 | 2サイズ 3色のみ |
全体的に、一条工務店は選べる仕様や色が制限されています。
もちろん一条でも社外品を採用することは可能で、キッチンや洗面は他社を入れている方もいます。
インスタなどで見た、オシャレなお家をマネして、色の希望などがあればアイ工務店の方がおすすめ!
アイ工務店は、水回りはもちろん、内装の材料や外壁などもオリジナル品はほとんどなく、どんな物でも使用できます。
その中でも、いくつかの商品を標準仕様として採用しているため、その範囲内であればお得に採用可能です。
標準仕様は、支店ごとに異なります。
水回りは仕様が少な目ではありますが、4社以上の商品から選べるため、色も仕様も結構選べて満足でした!!
とにかく内装の選択肢だけは、アイ工務店の勝利!って気がする!!!
一方、一条工務店のオーナーさんは、優柔不断なら一条工務店は選びやすい!って言ってたよ(笑)
どちらを選ぶべきか?
性能にこだわりたい方は一条、デザインにもこだわりたい方はアイ工務店
我が家は、一条工務店を候補にはしてきませんでしたが、一条の内容は概ね分かった状態でアイ工務店を選びました。
しかし、先日一条の展示場を見て、窓や気密断熱の取り方については、とても勉強になるなと感じました。
検討するかどうかはさておき、家作りを始めたら一度展示場を訪問し、気密や断熱について考えてみる機会を持つことをおすすめします!
触ったり実体験できる設備があるので、とても面白かったです!
我が家は、正直一条までの性能は無くてもいいから、もっとデザインにこだわりたいと思っていました。
キッチンも、床材も、建具も、作りたいイメージがあったので、それを実現させたいと思っていました。
一条ではできないとわかっていたので、アイ工務店で建てることにしましたが、窓や断熱材については、もっと勉強しても良かったかなと思います。
でも私は、アイ工務店で契約してよかったと思っています。
手の届く価格帯で、こだわったお家が作れるので、大満足です。
紹介制度
一条工務店は、オーナー紹介以外の紹介制度がなく、割引を受けられるのは建てた方の紹介のみです。
もし、紹介を希望される方は、SNSなどでオーナーさんを見つけて声をかけてみてください。
特に同じエリアで建てている方がいれば、同じ担当の方をご紹介頂けると思うので心強いですよ!
アイ工務店も、オーナー紹介で割引や特典が受けられます。
今までにも全国の営業さんを紹介してきましたので、経験がある方や実績のある方をご紹介可能です。
アイ工務店を紹介して欲しい!という方はこちらからご連絡ください。
もし、ハウスメーカー選びを迷っている方がいれば、住宅アドバイザーに相談してみるのは如何でしょうか?